ふかふかと気持ち良さそうな春の雲
トマトシチューのような夕焼け
めまいがするような夏の星空
どうして遠くにあるものばかり愛してしまうんだろ
こんなに近くにあなたがいるのに
わたしは彼方ばかり見つめてる
バトミントンに熱中した中学時代
先輩と大恋愛をした高校時代
両親が初めて涙を見せた大学の卒業式
それらが遠くなれば遠くなるほど
甘く切ない思い出になる
たとえ辛く悲しい瞬間がいっぱいあっても
それらもわたしには愛しいもの
こんなに近くにあなたがいるのに
わたしのために優しくしてくれてるのに
色あせた時間に恋焦がれる
あなたがいっそ愛想をつかして
わたしと離れ離れになって
季節をひとりで繰り返せば
あなたを愛せるのだろうか
音楽のように鳴り響く秋の風
ストロベリーアイスのような朝焼け
凍てつくような冬の月光
どうして遠くにあるものばかり愛してしまうんだろ
こんなに近くにあなたがいるのに
こんなにあなたを感じるのに
作:sotore